自然が満喫できるオーストラリアの砂漠

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自然が満喫できるオーストラリアの砂漠

オーストラリアの砂漠

観光地として人気があるオーストラリアには世界中から旅行者が訪れます。美しいビーチや温暖な気候、珍しい動物などが旅の魅力として挙げられますが、それらはすべて沿岸部に限られています。内陸部は「半乾燥地帯」と砂漠が広がる「乾燥地帯」で構成され、「半乾燥地帯」では羊や牛の放牧が行われています。両乾燥地帯の割合は国土面積の4割を占め、近年ではさらなる砂漠化が問題となっています。こちらのページではオーストラリアの砂漠や砂漠化の要因について解説します。

オーストラリア大陸の砂漠

オーストラリア大陸の約4割は砂漠地帯

オーストラリアは6大陸の中で最も面積が小さい大陸ですが、総面積は日本の20倍を超える約770万平方kmを誇ります。都市がある沿岸部は温暖で過ごしやすい環境である一方、国土面積の大半を占める内陸部は砂漠や乾燥した草原で構成され世界で最も乾燥した大陸と言われています。オーストラリア大陸西部から内陸部にかけて広がる低降水量・高温の砂漠気候地域を含め、現在の砂漠の面積は約140万平方kmとなり国土の4割を占めています。元来、オーストラリア大陸には地理的要因により広大な砂漠が存在していましたが、近年は人的要因により砂漠化が進行し問題となっています。過去最高気温を記録し極度の乾燥により各地で森林火災が発生した2019年には、2,000軒を超える住宅が焼失し10億頭以上の野生動物が犠牲となりました。現在は水資源の確保や気温上昇の抑制など乾燥化対策を実施するとともに、砂漠化を食い止めるための抜本的な措置が急がれています。

オーストラリアの有名な砂漠

グレートビクトリア砂漠 / Great Victoria Desert

西オーストラリア州南オーストラリア州にまたがるグレートビクトリア砂漠は、世界で6番目に大きな砂漠です。総面積は65万平方kmにおよび、オーストラリアにある無人砂漠の約50%近くを占めます。年間降水量が約200ミリと少ないことや点在する塩湖の影響で地下水塩分濃度が高いことから農業や畜産業には適しません。人間や動物が生活するには厳しい環境と言えますが、現在も多くのアボリジニが暮らしカンガルーやラクダなどの野生動物も過酷な環境に適応し生息しています。

グレートサンディ砂漠 / Great Sandy Desert

オーストラリアにおいてグレートビクトリア砂漠に次ぐ面積を誇るグレートサンディ砂漠は、西オーストラリア州の北西に位置します。広大な赤い砂の平原や岩場、風により造形された縦に長い砂丘で構成されます。平原の大部分はスピニフェックスという多年草で覆われ、岩場が多い場所にはアカシアなどの低木地帯が広がっています。一年を通して気温が高いため熱帯低気圧が生まれやすく、季節を問わず雷雨を伴う嵐が発生します。しかし、嵐による降雨も高い気温によりすぐに蒸発するため、非常に乾燥した地域となります。カンガルーやワラビー、ラクダなどが生息し、アレキサンドラオウムやマルガオウムなど珍しい鳥類も確認されています。

タナミ砂漠 / Tanami Desert

オーストラリアの中央部に位置するタナミ砂漠は同国で3番目に大きな砂漠です。ノーザンテリトリーのテナントクリーク西部に広がり、岩場を含む小さな丘や中規模の砂丘、アカシアなどの低木が生える草原で構成されます。ハイイロハヤブサなど絶滅危惧種が生息し、総面積の約半分となる14万平方kmはタナミ先住民の保護区に指定されています。タナミ砂漠は20世紀に入るまで研究者による十分な探索が行われなかったため、ノーザンテリトリー最後の秘境と言われています。

その他の無人砂漠

オーストラリアには上記以外にも住むことができない多くの無人砂漠があります。

  • シンプソン砂漠 (ノーザンテリトリー~クイーンズランド州~南オーストラリア州)
  • ギブソン砂漠 (西オーストラリア州)
  • リトルサンディ砂漠 (西オーストラリア州)
  • ストレゼレッキ砂漠 (南オーストラリア州~クイーンズランド州~ニューサウスウェールズ州)
  • スタートストーニー砂漠 (南オーストラリア州~クイーンズランド州~ニューサウスウェールズ州)
  • チラリ砂漠 (南オーストラリア州)
  • ペディルカ砂漠 (南オーストラリア州)
オーストラリアの砂漠とウルル

オーストラリア大陸に砂漠が多い理由とその影響

人為的要因:森林伐採の影響

世界各地で問題となっている砂漠化の原因は様々ですが、オーストラリアでは塩分を含んだ地下水の水位上昇による塩害が主な要因として挙げられます。ユーカリ林をはじめとする従来の植生を伐採し農地や放牧地とすることで植物による水蒸気量が減少し、土地の水分バランスが崩れます。それにより地下深くに存在している塩分が土壌へ表面化し、植物が育たない土地へ変移することで砂漠化へとつながっています。公益財団法人国際緑化推進センターによる調査では、2000年の時点で46,500平方kmだった塩害リスクがある農地面積は2050年には約3倍となる136,600平方kmまで広がると予測されています。また、水蒸気量の減少は地表と大気の温度差の減少にもつながり、雲が発生しにくい環境を生むことでさらなる乾燥を引き起こしています。

既往的要因:中緯度高圧帯に位置している

中緯度高気圧帯とは緯度35度付近にある高気圧が連なった領域を指します。この領域は常に複数の高気圧が存在し晴天が続くのが特徴です。オーストラリア西海岸の都市パースは世界的に晴天日数が多いことで知られますが、中緯度高気圧帯に位置していることが要因のひとつと言われています。天候の影響により、蒸発による海洋の塩分濃度の上昇や内陸部での乾燥化が確認されています。オーストラリア大陸は中央低地、東部高地、西部台地の3つの地域で構成され気候も異なりますが、内陸部となる中央低地は特に砂漠化に傾きやすい「半乾燥地帯」に属します。現在は乾燥に強い羊や牛の放牧が行われていますが、砂漠化が進めば食糧の供給不足や水不足、貧困の拡大が懸念されます。農業大国で知られるオーストラリアですが、現在でも干ばつ時は半分以上の農地が深刻な水不足の影響を受けます。都市部では水の使用制限を課すなど水資源管理が大きな課題となっています。

乾燥・砂漠化による近年の被害

オーストラリアにとって国土の砂漠化は深刻な懸案となっています。
砂漠化により引き起こされる問題として「生活環境の悪化」「気候の変化」「固有の野生生物の損失」が挙げられます。

生活環境の悪化

砂漠化により土地の生産性が減少することでこれまで賄っていた家畜の飼料や食糧が不足します。
また、農地の減少による雇用の消失が予想されます。生活環境の悪化は経済や人口といった国家の根幹に関わる重大な問題となる恐れがあります。

気候の変化

降雨をもたらす雲は空気中の水蒸気が上空で冷やされることで発生します。土地からの水蒸気量が減ると大気と地表の温度が上昇し、上空との温度差が少なくなります。この温度差と水蒸気量の減少は雲が発生しにくい気候条件となり、日照りによってさらなる砂漠化へとつながっていきます。

固有の野生生物の損失

降雨量の減少と極度の乾燥、気温の上昇などの条件が重なることで、オーストラリアではたびたび森林火災が発生します。火災は森林を焼失させるだけでなく、生息する野生動物に深刻な影響を与えます。2019年にはオーストラリア各地で記録的な森林火災が発生し、過去最大となる約97,000平方kmに甚大な被害をもたらしました。オーストラリアには多くの貴重な野生動物が生息していますが、そのいくつかは「絶滅危惧種」に指定されています。カンガルー島の固有種である有袋類“カンガルーアイランド・ダナート“はこの火災で生息地の8割を失い、個体数を大きく減らしたとみられています。また、火災から生き残った動物たちも生息域を失い、餌となる動植物の焼失による絶滅が危惧されています。これまでIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにおいて「絶滅危急種」に指定されてきたコアラもこの火災により半数以上が命を落としたとみられ、「絶滅危惧種」への引き上げが検討されています。

短期のオーストラリア入国・渡航にはETAS(イータス)の事前申請が必要です

オーストラリアは人口の8割が沿岸部に集まり、政治・経済・文化の中心となっています。しかし、内陸部へ足を延ばせば人が住むには厳しい広大な砂漠が広がります。オーストラリアの砂漠化は地理的な要因もありますが、農業地の確保を目的とした森林破壊に端を発する人的要因が大きく影響しています。節水や節電など私たち一人ひとりの取り組みが森林の保全に寄与し、オーストラリアの砂漠化を鈍化させ貴重な動物たちを絶滅から救う一助となるかもしれません。オーストラリアへ観光で訪れる際は内陸部にも足を延ばし、拡大を続ける砂漠を訪れてみてはいかがでしょうか。
観光目的などでオーストラリアへ渡航される方はオンラインによるETAS(イータス)申請が必須となります。ETAS(イータス)は日本を含むオーストラリア政府が定めた国籍を持つ方が利用できる電子渡航認証制度です。ETAS(イータス)を取得することで一度の渡航につき最大3か月間の滞在が認められます。ただし、3か月以上の長期滞在やオーストラリア国内での就労、留学を目的として訪れる場合はETAS(イータス)ではなく渡航目的に合わせたビザの取得が必要となります。

更新日 : 2021/08/17