ゴールドコーストの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

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ゴールドコーストの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

ゴールドコーストの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

オーストラリアの南東部クイーンズランド州に位置し雄大な自然に囲まれるゴールドコーストは、オーストラリアの中で最も人気の観光地です。年間を通して雨が少なく温暖な地域として知られ、晴天が多く太陽光が強いためサングラスや日焼け止めなど紫外線対策は欠かせません。
このページではゴールドコーストの季節ごとの気温や気候の特徴、大気質、最適な服装などについて紹介します。

“年間300日が晴天”ゴールドコーストの特徴とは

ゴールドコーストはオーストラリア南東部クイーンズランド州に位置し、一年を通して多くの観光客が訪れる世界有数のビーチリゾートです。留学先としても人気があり世界中の若者が留学やワーキングホリデーのために訪れます。亜熱帯性気候に属し”年間300日が晴天”と言われるほど雨が少なく過ごしやすい地域です。一年を通して太陽の光が強く、サングラスや日焼け止めなどの紫外線対策は欠かせません。
観光都市ゴールドコーストの特徴として以下の4つが挙げられます。

  • 自然が豊かで山と海や都市部のアクティビティが楽しめる
  • 一年中温暖な気候が続く
  • 日本との時差が少なく心身の負担が少ない(日本との時差は1時間)
  • 治安が良く家族旅行にも適している

広大な自然に囲まれた美しいビーチでマリンアクティビティが楽しめるほか、都市部ではショッピングやグルメ、テーマパークで様々なレジャーが楽しめます。

ゴールドコーストの季節と気候について

広大な国土を持つオーストラリアの面積は日本の約20倍となり、地域ごとに4つの気候帯“熱帯性気候”、“亜熱帯性気候”、“温帯性気候”、“砂漠性気候”に属します。南半球に位置するため四季は日本と真逆となり、12月から2月に夏を迎え、3月~5月が秋、6月~8月が冬、9月~11月が春に該当します。
オーストラリアの東海岸に位置するゴールドコーストは、年間を通じて過ごしやすい“亜熱帯性気候”のエリアです。日本と同様に四季があり、夏の雨季冬の乾季に分類され夏は雨の日が多く冬は連日乾燥した気候が続きます。高温多湿な日本(東京)の夏季と比較し、年間を通して高温ですが少湿なため季節を問わず快適に過ごせます。
以下の表はゴールドコーストと日本(東京)の月別平均気温・季節の一覧です。

ゴールドコーストと日本(東京)の月別平均気温・降水量・季節

 ゴールドコースト東京
 平均気温(℃)降水量(mm)季節平均気温(℃)降水量(mm)季節
1月2815645
2月2813660
3月27119100
4月251015125
5月221719138
6月202322185
7月203526126
8月214227148
9月232924180
10月243518164
11月25241389
12月2715846

参考:オーストラリア政府気象庁 / 日本国土交通省・気象庁

ここでは“亜熱帯性気候”のゴールドコーストと“温暖湿潤気候”の東京(日本)を比較し、季節ごとの気温や気候を紹介します。

夏:12月~2月

ゴールドコーストは夏の季節となり、平均気温は21〜28°Cとなります。特に2月は最も降水量が多く、午後から夕方にかけて熱帯地方特有の激しい風雨(ゲリラ豪雨)が発生しやすいため注意が必要です。夏季は湿度が70%前後になりますが、涼しい潮風が蒸し暑さを和らげるでしょう。東京近郊は冬の季節となり、11月、12月は10度前後、朝晩は氷点下の日もあります。冬の関東地方は晴れの日が多く雨や雪が降りにくいため空気が乾燥します。湿度30%前後の日が続き、加湿器が必要な季節となります。

秋:3月~5月

ゴールドコーストでは秋にあたり日を追うごとに晴天の日が増えます。日中はまだ気温が高い日がありますが夜は涼しく過ごしやすい時期です。また、海水は25度前後と低くなりますがマリンアクティビティは十分楽しめます。3月の日中の平均気温は13度、朝晩は5度程度。徐々に気温が高くなり5月頃には日中が23度、朝晩は15度程度になります。同じ時期の東京近郊は春の季節ですが3月は雪が降る寒い日もあります。

冬:6月~8月

ゴールドコーストでは冬の季節となりますが、一番冷え込む6月~7月でも10度を下回る日はほとんどありません。冬季とはいえ日本ほどの寒さはなく降水量は一年で一番少ない時期です。東京近郊は夏季となり7~8月は気温30~33度と一年で最も暑い日が続き、近年は気温が体温以上に高くなる日もあるため熱中症に注意が必要です。

春:9月~11月

ゴールドコーストは春の季節となり、晴れた日が多く夜間も比較的暖かく過ごすことができます。平均気温は16~25度程度まで上がり、日中は乾いた強い風が吹く日が多くなります。特に初春となる9月は強風に注意が必要です。東京近郊は真逆の秋の季節となり、9月の最高気温は23~28度程度、11月には14~18度まで下がります。台風が発生しやすい季節ですが比較的晴天が多く過ごしやすい季節です。

ゴールドコーストの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

ゴールドコーストで快適に過ごせる服装

一年を通して温暖なゴールドコーストは、南半球にあるため日本とは四季が反対になります。亜熱帯性気候に属し一年を通して降水量が少なく湿度が低い過ごしやすい地域です。

雨季:夏11月~4月

ゴールドコーストの観光ベストシーズンは春にあたる9月から11月です。日中の平均最高気温は25度前後、平均最低気温は17度前後と一年で最も過ごしやすい季節となります。温暖で少湿な日が続くため日中は半袖で十分ですが、朝晩は気温が下がる日もあるため薄手の長袖を用意しましょう。ナイトトレッキングや土ホタル観賞など夜間のレジャーに出かける際は上着が必須です。世界自然遺産“ゴンドワナ多雨林群“に点在するスプリングブルック国立公園ラミントン国立公園など標高が高い地域は都市部より約5度前後気温が下がります。マウンテンパーカーなど保温性があり体温調節ができるアイテムが必要です。
また、夏は熱帯性の暴風雨が増え風を伴う大雨に見舞われる日があります。雨の日に備えてナイロン製の衣類や雨具を用意しておくことをお勧めします。

乾季:冬5月~10月

6月から8月がゴールドコーストの冬に該当します。冬でも平均最高気温は約21度、平均最低気温は12.5度と暖かい日が続きます。気温が20度を超える日中は半袖で過ごせますが、朝晩は長袖を用意することをお勧めします。晴れた昼間の活動時なら軽量ダウンなどの上着で十分でしょう。厚手のダウンジャケット、マフラー、手袋などの防寒対策は必要ありません。冬は最も雨が少ない時期となり乾燥した日が続きます。冬に滞在する場合は保湿ケアアイテムを用意しておくと良いでしょう。
季節に合わせた衣類については、“ゴールドコーストの年間気温と最適な服装”でご確認ください。

ゴールドコーストの四季別の見どころ

オーストラリア有数のサーフィンスポット“サーファーズ・パラダイス・ビーチ“は、夏季にあたる11月から3月は波の状態が良く多くのサーファーが訪れます。タンボリンマウンテンに生息する土ボタルは一年を通して見られますが、湿度・温度が高くなる夏季は生息数が増えるため洞窟内が明るくなるほどです。夏のイメージが強いゴールドコーストですが、冬でも楽しめるアクティビティが数多くあります。オーストラリアの冬の風物詩と名高い“熱気球”からは、大自然の景色を空から一望できます。タイミングが良ければ草原を跳ねるカンガルーなどの野生動物が見られるでしょう。ペンギンや白熊に会えるシーワールド、映画好きならムービーワールド、カウボーイに会えるパラダイスカントリー牧場、360度ガラス張りの展望台があるスカイポイント展望台、スリルを楽しむアドレナリン・パークなど、季節を気にせず楽しめるテーマパークが数多くあります。
その他のゴールドコーストおすすめスポットは、“ゴールドコーストでおすすめの人気観光スポット20選”からご確認ください。

ゴールドコーストの大気質に関する情報

大気質(Air quality)”とは主に大気汚染の原因となる要素や、オゾンPM2.5二酸化窒素一酸化炭素などの物質を指します。クイーンズランド州政府は大気質のモニタリングを実施することで、健康被害に関する安全指標を策定し周知および注意喚起を行っています。
ゴールドコーストがあるクイーンズランド州近郊では、近年多くのブッシュファイヤー(森林火災)が発生しています。しかし、大気汚染による健康被害の影響は確認されず、州政府は“ゴールドコーストの大気質レベルは年間を通して良好”と発表しています。

以下に“大気質レベル”を構成する大気中物質と汚染物質、アレルギー物質について解説します。

オゾン

地表近くにあるオゾンは、“窒素酸化物”と“揮発性有機化合物”が直射日光を受け化学反応することで発生します。呼吸器疾患の症状を悪化させ、喉の炎症や胸の痛みの原因となります。

PM10

PM10は直径10マイクロメートル未満の汚染物質粒子を指します。呼吸によって気道に沈着し、目や喉の炎症、咳、呼吸困難などを引き起こす恐れがあります。喘息を患っている場合は悪化するケースもあるため、マスクや治療薬を用いた対策が推奨されます。

PM2.5

PM2.5は直径2.5マイクロメートル以下の汚染物質粒子を指します。呼吸することで気道に沈着し、PM10より粒子が小さいため、慢性的な呼吸器疾患の原因となる場合があります。特に肺と心臓への影響が強く、長期間の吸引により深刻な健康問題を引き起こす場合があるため十分な注意が必要です。

二酸化窒素(NO2)

二酸化窒素も人体の呼吸器系に悪影響を及ぼす汚染物質の一種です。症状が進行すると呼吸困難に陥り、治療が必要となるケースもあります。長く吸引することで呼吸器系の感染症などを引き起こすリスクが高まるため、マスク着用などの対策が推奨されます。

一酸化炭素(CO)

一酸化炭素は無色無臭のガスで、高濃度の吸引により人体に悪影響を及ぼします。長期間にわたり吸引することで頭痛・吐き気・めまい・嘔吐などが発症し、稀に心臓病を引き起こすこともあります。なお、換気が不十分な場所での焚火や調理は一酸化炭素が充満する恐れがあります。キャンプなどで火を扱う場合は十分ご注意ください。

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ゴールドコーストの気候に関するQ&A

ゴールドコーストの月別平均気温・湿度、海水温度はどのくらいですか?

ゴールドコーストの年間平均気温は約20度、最高気温が約26度、最低気温は約16度と一年を通して温暖です。湿度は最低が55%、最高湿度は70%程度と年間を通して過ごしやすい日が続きます。海水は夏の平均温度が25度から27度、冬は21度から22.6度前後です。
詳しくはオーストラリア政府観光局ゴールドコーストの気候ページからご確認ください。

ゴールドコーストの日の出と日の入り時刻、サマータイム(夏時間)、時差について教えてください。

日照時間が最も長くなる12月の日の出は午前4時45分頃、日の入りが午後6時40分頃です。日照時間が最も短い6月は日の出が午前6時30分頃、日の入りが午後5時頃となります。ゴールドコーストがあるクイーンズランド州では夏時間(サマータイム)は実施されません。タイムゾーンは世界協定時プラス10時間のオーストラリア東部標準時(AEST)が適用され、日本との時差は1時間です。

“UVインデックス予報”とは何を指していますか?

“UVインデックス”とは、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために紫外線の強さを指標化したものです。ケアンズでは年間を通して紫外線が強いため、毎日の天気予報と“UVインデックス”の確認が日常化しています。レジャーを計画する際は“UVインデックス予報”を確認し、日焼け止めやサングラスなど紫外線対策をしっかり行いましょう。

ゴールドコーストでのマリンアクティビティに最適な時期はいつですか?

マリンアクティビティに最適な時期は夏(雨季)に該当する12月以降です。夏場の水温は29度前後と暖かく、寒さを感じることなく快適にスキューバダイビングやシュノーケリングが楽しめます。夏場は風が穏やかで波が高くなる日はほとんどありません。海の透明度が高くより美しい景色を堪能することができるでしょう。

ゴールドコースト旅行のベストシーズンは?

世界屈指のビーチリゾートとして知られるゴールドコーストでは、マリンアクティビティが楽しめる12月~2月の夏季が旅行のベストシーズンとされています。観光なら雨が少なく温暖な9月~11月頃に訪れるのもおすすめです。清々しい春を迎える季節にゴールドコーストの雄大な自然に触れるのはいかがでしょう。

冬のゴールドコーストでは上着が必要でしょうか?

ゴールドコーストの冬は6月から8月です。夏と比べて気温は低下しますが雨が少なく晴天の多い季節です。温暖ですが風が強いため海やプールで遊泳する際は体温の低下に注意しましょう。また、朝晩は冷え込むため長袖や上着の用意をおすすめします。

オーストラリア政府の復興支援に対する見解

空気が乾燥するオーストラリアでは、落雷などによる自然発火やバーベキューの火の粉、たばこの吸殻などによる人為的発火からブッシュファイヤーが頻繁に発生します。オーストラリアでよく見られるユーカリの木は、油分を多く含んでおり非常に燃えやすいことも一因です。ブッシュファイヤーの発生率は地球温暖化の影響で年々高くなる傾向にあります。また、風向きにより炎の行方が急に変わることがあるため注意が必要です。オーストラリアへの渡航を予定している方は、目的地の最新火災情報や注意勧告サイトなどで災害情報をご確認ください。万が一ブッシュファイヤーなどの災害を発見した場合はトリプルゼロ(000)に連絡をお願いします。
オーストラリア政府観光局は、滞在を予定していた地域で災害が発生しても旅行を中止せず、渡航先を別の地域に変更することで被災地の復興支援を願いたいと喚起しています。

ゴールドコースト旅行に行くにはETAS(イータス)申請が必要

ゴールドコーストへの観光や出張などを目的とするオーストラリア渡航では、ETAS(イータス)の申請が必要です。ETAS(イータス)を管轄するオーストラリア政府移民局は、渡航が決定した段階での申請を推奨しています。申請後は当局による審査が行われ当日または翌日には審査結果が届きますが、審査に時間を要する場合もあり渡航3日前までにはETAS(イータス)申請を済ませましょう。ETAS(イータス)の有効期限は1年間です。ただし、パスポートの有効期限が1年未満の方は有効期限日を過ぎるとETAS(イータス)も失効するため、パスポートの更新を済ませた後に申請することを推奨します。ETAS(イータス)に関する詳しい情報と申請方法は”オーストラリア観光ビザのETAS(イータス)とは”をご確認ください。

更新日 : 2022/06/21