海外からの入国者を指定場所にて14日間強制隔離 クルーズ船乗客も対象に

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海外からの入国者を指定場所にて14日間強制隔離 クルーズ船乗客も対象に

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オーストラリアのスコット・モリソン首相は新型コロナウイルスの感染拡大の新たな対策として、海外から帰国する人々を14日間にわたり隔離すると発表しました。この新たな措置は3月28日の深夜より開始されており、日本からの渡航者も対象となります。モリソン首相はキャンベラでの記者会見において「空港を経由して到着するすべての帰国者および渡航者は自宅での待機ではなく、政府が指定する場所で最低でも2週間の隔離措置を行います」と説明しました。この措置を実行する理由について、オーストラリアで確認されている症例の3分の2以上が海外からの帰国によるものであるという点をあげています。

帰国した人々は食品を始めとした生活必需品を空港で受け取り、自宅に近いホテルやモーテル、キャラバンパーク、学生寮等に隔離されます。隔離される人々は無償で食事や宿泊することができ、これらにかかる費用は各州が負担するため、海外からの帰国者が多い州は費用の負担増が懸念されています。検疫は国際便が到着する各州にて行われ、全ての帰国者とクルーズ船の乗客も対象となります。

モリソン首相は記者会見で「仮に帰国者が南オーストラリア、パース、またはタスマニアの住民であっても、メルボルンに到着した場合はメルボルンにて隔離されます」と措置の徹底を強調しました。これまでの自宅における自主隔離措置に加え、本措置を施行する理由については「以前の措置では義務が遵守されなかったことが問題です。自主隔離を約束させるため、旅行者に対して宣言書への署名も促しました。しかし、一部の人々は自宅での待機を拒否したため今回の措置に至ったのです」と説明しました。

また、この14日間の隔離措置をサポートするため、豪州防衛軍を派遣することも併せて発表されています。

参考元 : ABC
https://www.abc.net.au/news/2020-03-27/coronavirus-quarantine-laws-force-international-arrivals-hotels/12097312