
更新日 : 2022/01/17

更新日 : 2022/07/11

更新日 : 2021/07/12

更新日 : 2021/08/08

更新日 : 2021/07/03

更新日 : 2022/02/22
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オーストラリアの人口は日本の約20%にあたる約2,580万人ですが、国土面積は20倍の7,688,126km2におよびます。広い国土や豊かな自然、多民族国家ならではの多様性を認める寛容さが特徴です。ワーキングホリデーの渡航先として人気があり、アメリカやイギリスに次いで留学生が多い国としても知られます。エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が発表する世界で最も住みやすい都市ランキング2021では3位・9位・10位にオーストラリアの都市が名を連ね、世界的に高い関心が寄せられていることが分かります。
このページではオーストラリアの面積や人口を、州ごとのランキングと共に紹介します。
オーストラリアは世界六大陸の中では最も小さい大陸ですが、国土面積は世界第6位の約769万km2となります。日本は第62位の約37万km2で、オーストラリア屈指の人気観光地グレート・バリア・リーフとほぼ同じ面積です。
日本の約20倍の国土を持つオーストラリアは、温暖な大陸沿岸部に都市が集中します。沿岸部以外は大半が砂漠や乾燥した草原で構成され、”世界で最も乾燥した大陸”と呼ばれます。大陸西部から内陸部にかけて広がる砂漠地帯は、約337万km2におよび国土の約40%を占めます。グレートビクトリア砂漠( Great Victoria Desert)など名前のついている砂漠地帯の総面積は約140万km2です。
オーストラリア統計局は2021年度の総人口を約2,580万人と発表しており、日本の人口1億2,550万人と比較し大幅に少ないことがわかります。広大な土地に対し労働力が少ないため、オーストラリアでは国外から労働者を積極的に受け入れる政策を推進。ワーキングホリデー制度の利用者や、永久ビザを取得した移民が総人口の約4分の1を占めています。
オーストラリアにおける移民の歴史は長く、イギリスによる入植が盛んに行われた18世紀までさかのぼります。当初は流刑地として多くの囚人が輸送されましたが、1788年には羊毛業や鉄鉱石の採掘による経済発展を背景に“イギリス式議会制”が発足。ニューサウスウェールズ州とビクトリア州で金鉱脈が発見されたことをきっかけに世界中から移民が押し寄せ、約44万人の人口は10年間で3倍近くまで急増しました。オーストラリアにおける人口の推移は移民国家としての歩みとも言えます。
オーストラリア統計局と日本総務省統計局による2020年度の人口年代別表によると、オーストラリアで最も多い働き手となる年代は20~60歳であることがわかります。日本では少子高齢化が進んでいますが、オーストラリアは労働力に猶予があると言えるでしょう。しかし、医療水準の向上による死亡率の低下や平均寿命の向上により、65歳以上の高齢者の割合はオーストラリアでも増加しています。国勢調査によると、65歳以上の人口比率は2011年から2016年の5年間で7人に1人(14%)から6人に1人(16%)へ増加しました。調査を開始した1911年が25人に1人であったことと比較しても着実に増加していることがわかります。
2013年オーストラリアはOECD加盟国34か国(2013年時点)の中で、21番目に高齢者の割合が低い国に指定されました。なお、日本は後期高齢者(75歳以上)の割合が総人口の25%(4人に1人)となり、世界で最も高齢者の割合が多い国に指定されています。
年代別に分析すると、1980年代から90年代に生まれたミレニアム世代が多いことがわかります。同年の移民政策による手厚い社会保障に伴い人口が増加したものと分析されます。
年齢 | 日本 | 割合 | オーストラリア | 割合 |
10歳未満 | 9,833,014人 | 7.8% | 3,180,264人 | 12.4% |
10代 | 11,204,880人 | 8.8% | 3,086,412人 | 12.0% |
20代 | 12,822,884人 | 10.1% | 3,617,664人 | 14.1% |
30代 | 14,374,823人 | 11.3% | 3,757,939人 | 14.6% |
40代 | 18,425,929人 | 14.5% | 3,296,512人 | 12.8% |
50代 | 16,811,709人 | 13.3% | 3,120,892人 | 12.1% |
60代 | 15,510,948人 | 12.2% | 2,696,711人 | 10.5% |
70代 | 16,227,435人 | 12.8% | 1,879,150人 | 7.3% |
80代 | 9,058,542人 | 7.2% | 846,773人 | 3.3% |
90代 | 2,303,385人 | 1.8% | 204,653人 | 0.8% |
100歳以上 | 80,637人 | 0.06% | 6,297人 | 0.02% |
総人口 | 126,654,186人 | 100.0% | 25,693,267人 | 100.0% |
参考:オーストラリア統計局 / 日本総務省統計局(2020年時点)
オーストラリアは人口の8割が沿岸部に居住しています。広大な国土を誇るオーストラリアには6つの州、1つの準州、1つの特別区があり内陸部には砂漠が広がります。連邦制によりそれぞれの州が自治権を有し、州により人口分布が大きく異なるのが特徴です。
ここではオーストラリア各州の特色やデータを人口の多い順に紹介します。(人口統計数はオーストラリア統計局2021年度時点)
ニューサウスウェールズ州はオーストラリアの東南部に位置し15の地域で構成されます。人口は約520万人で、国民の約20%がニューサウスウェールズ州に居住していることになります。
州都シドニーはオーストラリアで最も人口が多い都市です。オペラハウスやハーバーブリッジなど数多くの観光スポットがあり、温帯性で湿度が低いため年間を通して過ごしやすい地域です。
オーストラリア東南部に位置するビクトリア州の面積は国内最小の約23万km2、人口は国内2位の約669万人となる人口密度の高い州です。州都メルボルンはシドニーに次ぐオーストラリア第二の都市として知られ、郊外のエリアには手付かずのビーチや山、湖などの大自然が広がります。近隣のニューサウスウェールズ州と同じ“温帯性”ですが、“一日の中に四季がある”と称されるほど天気が変わりやすいのが特徴です。
オーストラリアの北東部に位置するクイーンズランド州は国内で2番目に面積が大きい州です。1859年にニューサウスウェールズ州の管轄下から独立しました。世界遺産グレート・バリア・リーフなど観光名所が多く存在するため世界中から旅行客が訪れます。
気候は“亜熱帯地域”に属し一年中温暖な気候が続きます。冬でも気温が10度を下回ることはほとんどなく、年間240日以上の晴天が観測されるなど高い晴天率が特徴です。
西オーストラリア州は国土面積の3分の1を占める最も大きな州です。州の9割が砂漠となり、沿岸部の1割にほぼ全ての人口が分布しています。インド洋に面した西海岸に位置する州都パースは天然資源に恵まれ、鉄鉱石・天然ガス・石油などの採掘により大きく発展しました。
雨季と乾季で構成される“熱帯気候”や“地中海性気候”に属し、一年を通して温暖な気候です。冬の時期は朝晩の最低気温が10度を下回ることもあるため薄手の上着を用意しましょう。
南オーストラリア州は、離島タスマニア州を除き全ての州と隣接する唯一の州です。面積は約98万km2、北部と西部には荒野や砂漠地帯が広がります。四季がはっきりと感じられ、他州と比較し降水量が少ない乾燥地帯です。1年を通して晴天が続き冬場の気温は10度前後と冷え込みます。州都アデレードは“アートとフェスティバルの街”として知られ、1年を通じて様々なイベントが行われます。
タスマニア州はオーストラリア南部に浮かぶ離島で、最も面積が小さい州です。州の40%を国立公園や世界遺産を含む自然保護区が占め、タスマニアデビルやウォンバットなど野生動物が多く生息します。州都ホバートは南太平洋に面していることから捕鯨業や造船業を中心に発展し、現在は南極旅行の玄関口としても知られます。
気候は“海洋性気候”に属し、日本のように四季があります。年間の降水量は国内で2番目に少ないとされますが、天候が突然変わることがあるため雨具や防水グッズの携帯をおすすめします。
ACT(首都特別地域)はニューサウスウェールズ州内にあり、国会議事堂など政府の主要機関が集結する首都キャンベラを中心に構成されます。総面積は神奈川県と同程度の2,358km2で、その45%をナマジ国立公園が占めます。1901年のオーストラリア建国時にシドニーとメルボルンが首都の座を争ったため、折衷案として両都市の間に新たにキャンベラを建設し首都に制定しました。
気候は西岸海洋性気候に区分され、一年を通して気温差が少ないのが特徴です。夏は28度あたりまで気温が上がりますが、湿度が低いため過ごしやすい地域です。ただし、冬は最低気温が0度を下回る日もあり、山岳地帯では雪が観測されるほど冷え込みます。
ノーザンテリトリーは”北部準州”または”北部特別地域”とも呼ばれ、州都ダーウィンの人口は約4分の1がアボリジナルです。この州には先住民族の聖地として知られるエアーズロックがあり、世界中から観光客が訪れます。
気候は南北で異なり “トップエンド”と呼ばれる北部は雨季と乾季がはっきりと分かれる熱帯性気候、“レッドセンター”と呼ばれる南部は年間を通じ少雨で乾燥した砂漠気候となります。
ここではオーストラリア統計局などのデータによる各種ランキングを紹介します。(2022年4月時点)
州都に居住する総人数は計17,376,986人、オーストラリア総人口25,750,198人の67%に相当します。
(※アボリジナルとトレス海峡諸島民の推定居住人口)
オーストラリアは日本のほぼ真南に位置するため時差は約1時間です。3つのタイムゾーン(時間帯)に分かれており、州間で時差が発生する場合があります。また、時差は経度が15度移動するごとに1時間生じます。 2022年のオーストラリアのサマータイム(夏時間)は2022年10月から2023年4月までとなり、開始時は時計を1時間進め終了時は時計を1時間戻します。日本とオーストラリア各州のサマータイム期間中の時差については、以下の“日本とオーストラリア各州の時差表”からご確認ください。
州・準州 | 都市・州都名 | 日本との時差 | サマータイム時差 | サマータイム実施 |
クイーンズランド州 | ケアンズ | +1 | +1 | なし |
クイーンズランド州 | ブリスベン | +1 | +1 | なし |
クイーンズランド州 | ゴールドコースト | +1 | +1 | なし |
ニューサウスウェールズ州 | シドニー | +1 | +2 | あり |
ACT(首都特別地域) | キャンベラ | +1 | +2 | あり |
ビクトリア州 | メルボルン | +1 | +2 | あり |
タスマニア州 | ホバート | +1 | +2 | あり |
南オーストラリア州 | アデレード | +0.5 | +1.5 | あり |
西オーストラリア州 | パース | -1 | -1 | なし |
ノーザンテリトリー | ダーウィン | +0.5 | +0.5 | なし |
(単位:時間) |
※+1は日本が正午の場合では現地時間は午後1時。-1は午前11時になります。
日本国籍の方が90日以内の観光などを目的にオーストラリアへ渡航する際は、ETAS(イータス)の事前申請が必須となります。ETAS(イータス)はオーストラリア政府移民局が定める「電子渡航認証制度」で、少なくとも出発3日前までの手続きを推奨しています。ETAS(イータス)の申請は全てオンラインで行い、承認された方は“渡航認証許可”の通知がEメールで届きます。ETAS(イータス)を取得していない場合は旅客機への搭乗拒否が予想されますので、渡航前に必ず申請をお願いします。
ETAS(イータス)に関する詳細は“オーストラリア観光ビザのETAS(イータス)とは”をご確認ください。
更新日 : 2022/10/12