乗り継ぎでオーストラリアに入国する際ETAS(イータス)申請は必要?

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乗り継ぎでオーストラリアに入国する際ETAS(イータス)申請は必要?

乗り継ぎでオーストラリアに入国する際ETAS(イータス)申請は必要?

オーストラリアでの乗り継ぎ方によって必要なビザが違う!?

ニュージーランドなどオセアニア諸国へ渡航する場合、オーストラリア経由での渡航ルートを利用する方が非常に増えております。
乗り換えのためにオーストラリアへ入国する場合、滞在条件によりビザ取得の必要性が異なりますので渡航前に確認しておきましょう。乗り継ぎなど一時的な滞在でもオーストラリアでは入国とみなされるため、基本的にはビザやETAS(イータス)を取得しなければいけません。
オーストラリアでの乗り継ぎの際はETAS(イータス)やトランジットビザ(サブクラス771)の取得が適切ですが、諸条件を満たす乗り継ぎであればビザを取得せずに入国が認められる「無査証入国」の対象となる場合もあります。
このページではオーストラリアで乗り継ぎをする場合に必要となるビザや、無査証入国の条件などについて解説いたします。

無査証入国とは

Travellers eligible to transit without a visa (TWOV)と表記され、「ビザなしで通過する資格のある旅行」の意味を指します。
無査証入国とは乗り継ぎを目的としてオーストラリアに一時的な滞在を希望する渡航者に対し、いくつかの条件を満たすことでビザ取得を免除する制度です。

乗り継ぎの状況によりビザの必要性が異なります

無査証入国(TWOV)が適用される場合

無査証入国には以下の条件を満たす必要があります。

  • 無査証入国(TWOV)対象国の国籍またはパスポートを所持していること
  • 飛行機でオーストラリアに入国すること
  • 空港に到着してから8時間以内に第3国へ出発する航空券を所持していること
  • 空港から離れる予定がなく空港内またはトランジットラウンジ内にとどまること
  • ビザが必要となる第3国へ向かう場合は、すでに適切なビザを取得済みであること
  • オーストラリアの空港で飛行機の乗り換えによる搭乗手続きや手荷物の受け取りなどを行わないこと

TWOV対象国 ※2024年1月現在

日本/韓国/アンドラ市民/アルゼンチン/シンガポール/オーストリア/ベルギー/ブルネイ/ブルガリア/カナダ/チリ/クロアチア/チェコ共和国/デンマーク/エストニア/ミクロネシア連邦/フィジー/フィンランド/フランス/ドイツ/ギリシャ/ハンガリー/アイスランド/インドネシア/アイルランド/イタリア/キリバス/ラトビア/リヒテンシュタイン/リトアニア/ルクセンブルク/マレーシア/マルタ/マーシャル諸島/メキシコ/モナコ/ナウル/オランダ/ニュージーランド/ノルウェー/オマーン/パラオ/パプアニューギニア/フィリピン/ポーランド/ポルトガル/カタール/ルーマニア/サモア/サンマリノ/スロバキア/スロベニア/ソロモン諸島/南アフリカ/スペイン/スウェーデン/スイス/タイ/トンガ/ツバル/アラブ首長国連邦/イギリス(その植民地を含む)/アメリカ/ウルグアイ/バヌアツ/バチカン/キプロス

香港特別行政区(HKSAR)パスポートまたはイギリス国外(BNO)パスポートを保持している香港の居住者/台湾当局によって発行されたパスポートを保有する台湾の居住者(公認または外交パスポートであるとされるパスポート以外)/インドの公式パスポート保持者

上記の条件を満たしている場合でも、乗り継ぎ前後の航空券を別々に購入していた場合はオーストラリアへの入国が乗り継ぎ目的であると認められず、滞在目的と判断されることもあります。オーストラリア国内の空港での乗り換えに8時間前後必要となる方や、一時的に空港からの外出を希望される方は、渡航前にETAS(イータス)申請をお勧めします。

ETAS(イータス)申請が必要となるケース

  • オーストラリアで8時間以上かかる乗り継ぎや、3か月以内の滞在を予定する場合
  • 一時的にでもオーストラリア国内の空港敷地以外への外出を希望する場合
  • オーストラリア国内の空港にて手荷物の受け取りや、飛行機の乗り換えの為に搭乗手続きをする場合

ETAS(イータス)を取得することで3カ月(90日)以内のオーストラリア滞在が許可されます。
ただし、滞在目的が一般的な観光、短期商用、乗り換えのための滞在のみに限定されますのでご注意ください。
ETAS(イータス)の申請はウェブ上で行うことができ、取得が完了するとパスポート情報に紐づいて管理されるため入国審査の際は証明書の提示は不要となります。ETAS(イータス)は1年間有効です。
パスポート情報に変更がない限り、有効期間内であれば何度でもETAS(イータス)を利用してオーストラリアに入国することができます。

ETAS(イータス)申請対象国

アメリカ合衆国/カナダ/韓国/日本/香港特別行政区/シンガポール/マレーシア/ブルネイ・ダルサラーム

トランジットビザ(サブクラス771)を取得すべき場合

  • 無査証入国(TWOV)またはETAS(イータス)申請の条件に当てはまらない方
  • オーストラリアに72時間以内の滞在をする場合

トランジットビザ(サブクラス771)申請時に必要な書類

書類は全て英文での手配が必要です。

  • 申請書 (オーストラリア政府移民局サイトにてオンラインで作成)
  • 有効なパスポートのコピー (顔写真、個人情報や署名、ビザの申請記録、今までの出入国記録が記載されているページをコピー)
  • 外国人登録証明書、在留カードのコピー ※日本国籍以外の方のみ
  • オーストラリアでの乗り継ぎが証明できる航空券の予約確認書
  • オーストラリアでの乗り継ぎ後に滞在する国から発行されたビザなど、他国へ出国する旨を証明する書類
  • オーストラリアでの滞在日程表

船員としてオーストラリアで船に合流する場合の追加書類

  • 船員身分証明書 (所持している場合のみ)
  • クルービザ (サブクラス988)の取得を証明する書類
  • オーストラリアの海運業者・船会社等から発行された渡航者本人の雇用情報と作業内容に関する書類

犯歴がある場合の追加書類

  • 犯罪経歴証明書

オーストラリアの空港ごとに異なる乗り継ぎ時の条件

オーストラリアの空港ごとに異なる乗り継ぎ時の条件

無査証入国(TWOV)の対象になる渡航者でも、乗り継ぎの際に利用する空港によってETAS(イータス)申請やトランジットビザを取得する必要がある場合もあります。オーストラリアで乗り継ぎの予定がある方は事前に確認しておきましょう。

シドニー国際空港(SYD)、ケアンズ国際空港(CNS)、ゴールドコースト空港(OOL)

夜間の空港滞在が認められておりません。夜間を通しての乗り継ぎが必要な渡航者は開館時間まで一時的に空港から出なければいけませんので、ETAS(イータス)申請またはトランジットビザを取得する必要があります。

メルボルン空港(MEL)、ブリスベン空港(BNE)

空港内にトランジットラウンジ施設があります。
一時的にでも空港から離れる場合、空港からの外出を希望する方はETAS(イータス)申請が必要となります。

パース空港(PER)

空港内にトランジットラウンジ施設があります。
オーストラリアの空港に到着した際のターミナルと出発する際のターミナルが異なる場合はETAS(イータス)申請またはトランジットビザの取得が必要です。

ダーウィン国際空港(DRW)

空港内にトランジットラウンジ施設があります。 手荷物の飛行機間での自動転送システムがないので、手荷物を必ず受け取る必要があります。
その際に入国審査を通過しなければいけませんのでETAS(イータス)申請またはトランジットビザを取得する必要があります。

アデレード空港(ADL)

夜間の空港滞在が認められておりませんので夜間を通しての乗り継ぎが必要な渡航者は開館時間まで一時的に空港から出なければいけません。
また、空港内にあるトランジットラウンジ施設はオーストラリアの空港に到着した便と出発する便の航空会社が同一な場合に限りますので、異なる航空会社を利用する渡航者はETAS(イータス)申請またはトランジットビザを取得する必要があります。

キャンベラ国際空港(CBR)、サンシャインコースト空港(MCY)

夜間の空港滞在が認められておりませんので、夜間を通しての乗り継ぎが必要な渡航者は開館時間まで一時的に空港から出なければいけません。また、空港内にトランジットラウンジ施設がありませんので空港を利用するすべての渡航者がETAS(イータス)申請またはトランジットビザを取得する必要があります。

上記を参考にビザの申請を検討してください。不明な場合は搭乗する航空会社に問い合わせましょう。

更新日 : 2024/01/11