グレートバリアリーフ 23歳男性がサメに襲われ死亡 今年3件目のサメ被害

4月7日、オーストラリア北東部のグレートバリアリーフで男性がサメに襲われ死亡する痛ましい事故が報告されました。クイーンズランド州のアナスタシア・パラシュチュク首相も弔意を述べています。

犠牲になったのはクイーンズランド公園・野生生物局でレンジャーとして働く23歳の男性職員です。警察によると男性は4月6日当時、グラッドストーンより75キロ北東にあるノースウエストアイランドの近くにおり、局が用意した船に戻る途中に水中でサメの攻撃を受けました。医師と救急隊員が現場で対応し船上で治療を行いましたが、脚と腕の広い範囲に怪我を負っていたため数時間後に病院で死亡が確認されました。

クイーンズランド公園・野生生物局の声明によると、男性は同僚と共にメンテナンス作業を行うべくノースウエストアイランドにいたということです。声明では「私たちの親愛なる同僚の家族、愛する人、そして友人たちにお悔やみを申し上げます。この悲劇の影響を受けたすべての人々へサポートを行います」と続け、哀悼の意を表しました。

ノースウエストアイランドはウォーキング、ダイビング、シュノーケリング、釣りなどで人気のスポットで、クイーンズランド州グラッドストーン市の海岸から約74キロ沖に位置しています。この地域におけるサメによる被害は今年で3件目となり、1月に9歳の少女と30歳の男性が脚を噛まれて軽傷を負いましたがいずれも一命はとりとめています。また、昨年10月には2人のイギリス人観光客がウィットサンデー諸島のフック島でシュノーケリング中に攻撃され、一人は足を失う大怪我を負いました。人気観光地でのサメによる被害が相次いでおり、当局は注意を呼び掛けています。

参考元 : abc NEWS
https://abcnews.go.com/International/wireStory/shark-kills-australian-wildlife-worker-great-barrier-reef-70012653