
更新日 : 2022/01/17

更新日 : 2022/07/11

更新日 : 2021/07/12

更新日 : 2021/08/08

更新日 : 2021/07/03

更新日 : 2022/02/22
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移住者が多く生活するオーストラリアでは、様々なビザ制度を導入しています。「パートナービザ」はオーストラリア市民、オーストラリア永住者、ニュージーランド市民の“配偶者やパートナー”が取得可能なビザで、一定の審査や条件を満たすことでオーストラリアでの居住が認められます。このページではパートナービザの概要と、申請から取得までの流れについて解説します。
オーストラリアは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、厳しい入国制限を施行していましたが、2021年12月15日に条件付きで制限を緩和しました。日本国籍の方がオーストラリアへ渡航する際は、オーストラリア医療製品管理局(TGA)により承認または認定されたワクチンの接種を完了していること、有効なオーストラリアビザを所持していること、ワクチン接種証明書の提示が可能であること、出発前3日以内に行った陰性証明書の提示が可能であることが必要です。また、有効なオーストラリアビザを保有する日本国籍の方は、日本からオーストラリアへ直行便で渡航し、ニューサウスウェールズ州、ビクトリア州、ACTへ到着する必要があります。
今後の感染状況により入国時における水際対策の強化や、再び入国制限を施行する場合があります。オーストラリア渡航を希望する方は、渡航前に「日本国籍の方のオーストラリア渡航」または外務省、大使館による最新情報をご確認ください。
「パートナービザ」とはオーストラリア独自の制度で、異性および同性のパートナーと国内で長期的に暮らすためのビザです。オーストラリア市民やオーストラリア永住権保有者、ニュージーランド市民権保有者の「配偶者やパートナー」が対象となります。婚姻中の方や婚約中の方、事実婚を継続中の方は同ビザの申請が認められますが、配偶者となる方との関係性により取得条件などが異なります。
最も一般的なパートナービザ(Partner visa)は、オーストラリアでの永住権を取得するために、2回の手続きが必要です。最初の手続きは配偶者となる方と国内で一時的な同居が認められるPartner (Provisional))visa/Subclass 309の申請が必須となります。申請が認められた方は、2年後にオーストラリアで永住するためのPartner (Migrant) visa/Subclass 100の申請が可能です。
なお、国外に居住中でオーストラリア市民や永住権保有者の方と結婚予定の方は、Prospective Marriage visa/Subclass 300の申請が求められます。同ビザを取得した方は9~15か月のオーストラリア滞在が認められ、指定された期間満了後にPartner visa/ Subclass 820・801の申請を行う必要があります。
Prospective Marriage visa/Subclass 300はオーストラリア国外から申請し、Partner visa/ Subclass 820・801は国内での申請手続きが求められますのでご注意ください。
パートナービザの取得には「スポンサー」の存在が必須条件です。同ビザのスポンサーとは、パートナービザ申請者の配偶者や婚約中の方、事実婚にある方を指します。スポンサーは異性・同性を問いませんが、満18歳以上で以下に該当する方が対象となります。
上記に加え、国内外で犯罪歴がないことも条件となります。
なお、スポンサーは生涯で2度のみ申請が可能です。過去にスポンサー経験がある方は、1度目の関係解消から5年以上の経過を条件に2度目の申請が認められます。
主なパートナービザを申請する際に必要となる費用は以下の通りです。
パートナービザの申請には以下の書類提出が求められます。
すべての申請書類は英語での提出が求められ、オーストラリア公認の翻訳者(NAATI)または翻訳専門会社に依頼する必要があります。オーストラリア国外に居住する翻訳者は名前、住所、電話番号、翻訳言語の資格と経験の記載が必須となります。
二人の関係を証明する書類に加え、ビザ申請前に少なくとも1年間以上の交際を証明する書類やデータなどの提出も求められます。交際期間が1年未満の場合は、ビザを希望する理由などを記載した書類が必要となりますのでご注意ください。
パートナービザはSubclass 309 Partner (Provisional) visaの専用ページからオンラインで申請手続きを行う必要があります。
申請者の戸籍謄本やパートナーとの関係を証明する書類などをご用意ください。
パートナービザの申請は以下の手順で行ってください。
①ImmiAccountでログインまたはアカウントを作成
②申請フォームを入力
③ビザ申請料金の支払い
④取引参照番号(TRN)を紙面に記載
⑤ビザ申請に必要な書類を提出
健康診断書と犯罪証明書はビザ申請後に提出する必要があります。 詳細はこちらをご確認ください。
全ての書類提出と手続きが完了した後、ビザ申請の審査結果が通知されます。いずれかの内容が記載されていますので確認をお願いします。
パートナービザの取得には申請料金のほか、以下の費用が必要となります。事前に概算をご確認ください。
ビザ申請料: 7,850豪ドル (約64万円) ※申請料は変動します
犯罪証明書の請求: 日本国内は無料
健康診断書の作成: 2,000円~ (検査等により異なります)
翻訳費用: 1ページあたり4,000円~ (文字数や内容により異なります)
戸籍謄本の請求: 1通あたり450円
パートナービザは申請から審査結果が通知されるまで、少なくとも12か月以上かかる場合が通例となります。2022年1月に申請した場合、審査結果が通知されるまでの目安として下記の期間がかかることが予想されます。
なお、所要期間は時期により変動します。申請の際は事前にオーストラリア政府の専用ページを確認し、計画的に手続きを行ってください。
パートナービザは他のビザと比べて申請時に提出する書類が多く取得までに時間がかかるため、計画性をもって手続きを行う必要があります。また、オーストラリア国籍の配偶者やパートナーと長期的に暮らすことがビザ取得の前提となるため、お互いの生活水準や現地の環境を予め知っておくことも重要です。
パートナービザを取得した場合、以下のメリットが挙げられます。
オーストラリアでは長期滞在を希望する方に向けて、目的や資格により様々なビザ制度を導入しています。パートナーとの将来的な展望を確認したうえで、相応しいビザについて検討することをお勧めします。
オーストラリアへの移住や他のビザ取得に関する詳細は「オーストラリアに移住するには?ビザの種類やメリット・デメリットについて」をご確認ください。
更新日 : 2022/01/06