
更新日 : 2022/01/17

更新日 : 2022/07/11

更新日 : 2021/07/12

更新日 : 2021/08/08

更新日 : 2021/07/03

更新日 : 2022/02/22
Contents
ワーキングホリデーとは18歳から30歳までの若者を対象とした文化交流プログラムで、語学学校への通学や付帯的な就労とともに長期滞在が認められる制度です。1980年に発足し、現在26の国と地域を対象にワーキングホリデーに関する協定を締結しています。
このページではオーストラリアのワーキングホリデーを申請する際の条件や、滞在年度によって異なる手続き等について解説します。
新型コロナウイルス感染拡大の影響によりオーストラリア政府は2020年3月より厳格な入国制限を施行していましたが、ワクチンの普及と感染状況の落ち着きを鑑みて2022年7月6日に撤廃しました。入国する際は電子渡航認証ETAS(イータス)やワーキングホリデービザなど入国書類の保持を条件に入国を認めています。現在、ETAS(イータス)はオンラインでの受付を一時停止し、申請アプリ「AustralianETA」でのみ受け付けています。入国に関する要件は感染状況により変更となる場合があるため、「オーストラリアの新型コロナウイルスと入国制限 最新情報」をご確認ください。
多くの国がワーキングホリデービザの滞在期間を最長1年間と定める一方、オーストラリアは条件付きで最長3年間の滞在が認められます。オーストラリアのワーキングホリデービザは相手国によりサブクラス417またはサブクラス462が適用され、日本はサブクラス417の対象となります。両サブクラスはFirst Working Holiday visa(ファーストビザ)・Second Working Holiday visa(セカンドビザ)・Third Working Holiday visa(サードビザ)で構成され、各ビザを取得することで1年ごとの滞在が認められます。2年目または3年目のワーキングホリデービザを取得する際は、就労期間など規定の条件があります。なお、オーストラリアのワーキングホリデービザはフルタイムでの就労が可能で、職種により雇用期間の延長が認められるなどの特長があります。
詳しくはオーストラリア内務省のファーストワーキングホリデービザページをご確認ください。
詳しくはオーストラリア内務省のセカンドワーキングホリデービザページをご確認ください。
詳しくはオーストラリア内務省のサードワーキングホリデービザページをご確認ください。
手順1. ファーストビザの必要書類を用意する
手順2. Immi Accountにてアカウントを作成
手順3. Immi Accountよりファーストビザを申請:提出書類をアップロードし申請料を支払う
手順4. ファーストビザの交付
2年目の滞在を希望する方は、ファーストビザの有効期間内に指定職種において3か月間または88日間以上の就労が必要となります。
手順5. セカンドビザの必要書類を用意する
手順6. Immi Accountよりセカンドビザを申請:提出書類をアップロードし申請料を支払う
オーストラリア国内にて申請する場合は、ファーストビザの有効期間内または経過後28日以内に申請する必要があります。ファーストビザの有効期間内にセカンドビザの交付目途が立たない方は、ブリッジングビザ(ビザ申請結果が判明するまでオーストラリアに滞在するためのビザ)を申請してください。
手順7. セカンドビザの交付
3年目の滞在を希望する方は、セカンドビザの有効期間内に指定職種において6か月間または179日間以上の就労が必要となります。
手順8. サードビザの必要書類を用意する
手順9. Immi Accountよりサードビザを申請:提出書類をアップロードし申請料を支払う
オーストラリア国内から申請する場合は、セカンドビザの有効期間内または経過後28日以内に申請する必要があります。セカンドビザの有効期間内にサードビザ交付の交付目途が立たない方は、ブリッジングビザを申請してください。
手順10. サードビザの交付
書類はすべて英語表記または翻訳会社による英訳が必須となります。オーストラリア以外の国で翻訳する場合は公証人による認証は不要となりますが、翻訳者の氏名などを明記する必要があります。
オーストラリアで就労する際は英語が必須となります。そのため、語学の習得を目的として渡航する方や英語が初級レベルの方は、高いスキルを必要とする職種への就労が困難となります。また、多くの移民が暮らすオーストラリアでは、英語力だけでなく様々な文化を理解する柔軟性やコミュニケーション力も重要な査定基準となります。この章では英語レベルに応じたオーストラリアにおける職業の一例を紹介します。自身の適正や現在の英語力を考慮したうえで職種や就職先をご検討ください。
英語レベルが初級でスキルに不安のある方は、あまり会話を必要としない農作業や物流関係の仕事をお勧めします。効率化を重視した職業は複雑な業務が少ない一方で体力を必要としますが、作業の順序を覚えることでマイペースに仕事をこなすことができます。例としては農作物の収穫や梱包などを行うファームジョブ等があり、英語レベルが初級の方でも就労が可能です。ファームジョブと物流業務はワーキングホリデーのセカンドビザやサードビザ申請の指定職種となり、各国から訪れた多くの若者が従事しています。
英語レベルが中級の方は日系企業やジャパレス(日本食レストラン)での仕事をお勧めします。主な業務は日本語と英語力を活かした接客や電話対応となります。ジャパレスではアジア系のスタッフが多く勤務していますが、日本人による和食に関する基礎知識は強みとして評価されるでしょう。日系企業での就労は外資系企業と比べ低賃金の傾向がありますが、日本語を話す方が多いため分かりやすいフォローアップが期待できます。英語力が中級で外資系企業での就労を希望する方はさらに高いレベルが求められるため、語学学校にてビジネス会話の強化をお勧めします。
ローカル企業(オーストラリアの地元企業)への就職を希望する方は、スムーズな日常会話が可能な中上級レベルの英語力が必須となります。滞在期間が短期の場合は採用が困難となりますが、日系企業よりも高い報酬が得られる傾向にあります。英語力に加え職務経験が重視されるため、ローカル企業への就職は豊富な資格やキャリアを持つ方が有利となります。オーストラリアのローカル企業では高い英語力を持ち、コミュニケーション能力に長けた外国人を求めています。英語力が中上級の方は語学スキルだけでなく、自身の得意分野を積極的にアピールしましょう。
上級レベルの英語力とは、英語での交渉やトラブルの解決などに対応できるレベルを指します。英語が堪能な方は各企業が求める人材であり、業種を問わず就職が有利となります。英語力のほか職務経験・資格・人脈など、自己の強みを積極的にアピールしましょう。英語力が上級レベルの方は主に交渉を伴う営業職や専門分野のコンサルタント、翻訳・通訳などの分野で活躍しています。
オーストラリア経済の中心地であるシドニーは多国籍な移民都市としても知られ、ワーキングホリデービザを利用する日本人の大半が市内や近郊に滞在しています。シドニーには数多くの語学学校があり、予算や学習レベルなど幅広い選択肢から自身の希望に沿った学校を選ぶことが可能です。日系人や日本からの移住者が多いため、日本語によるサポートが手厚い点がメリットとして挙げられます。求人数が多く、一般的な職種であればスムーズに求職活動を行うことができます。時給や給与は国内で最も高額で、家賃相場や物価も他の都市と比べて高い傾向にあります。
メルボルンはオーストラリア大陸の南海岸に位置し、シドニーに次ぐ国内第2位の人口を誇ります。治安の良さと先進的な医療サービスが整っている点が評価され、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)による「世界一住みやすい街」にも選出されました。1,375校もの教育機関を擁する学園都市であり、オーストラリアカフェ文化の発祥の地という背景からバリスタを志す多くの方が修業に訪れます。家賃相場はやや高めですが、求人数が多くショッピング街やマーケットへのアクセスも良いことから利便性と居住性に優れた都市として人気があります。
ブリスベンは人口200万人の中規模都市で、大都市のシドニーやメルボルンと比べて落ち着いた雰囲気の街並みが特長です。1988年の万国博覧会の開催に伴いブリスベン川沿いの再開発が行われ急速に発展しました。ケアンズやシドニーへ訪れる際の拠点都市としても知られ、国内外から多くの観光客や留学生が訪れます。高いレベルの大学・専門学校・語学学校が多数あり、学生や若い世代の1人暮らしが多い傾向にあります。また、オーストラリアを代表するリゾート地“ゴールドコースト”まで電車で2時間とアクセスが良く、アクティビティを満喫したい方にもお勧めの都市です。ブリスベンは日本食レストランなどアジア系飲食店等の求人が多く、家賃や物価が比較的安いことがメリットとして挙げられます。
オーストラリアでのワーキングホリデーをさらに充実させるため、事前に現地を訪問し各都市の印象や就職事情を把握しておくことをお勧めします。日本国籍の方はビザを取得せずにオーストラリアで最長90日間の滞在が認められますが、渡航する際は電子渡航認証システムETAS(イータス)の申請が必須となります。ただし、すでにワーキングホリデービザを取得した方は、事前訪問の際にETAS(イータス)申請は不要です。
ETAS(イータス)の有効期限や渡航可能な回数に関する詳細は「オーストラリアETAS(イータス)の有効期限と再申請について」をご確認ください。
更新日 : 2022/07/11