ケアンズの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

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ケアンズの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

ケアンズの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

ケアンズはオーストラリア北東のクイーンズランド州に所在する自然豊かな街です。北東海岸沿いに位置し、世界最大のサンゴ礁“グレートバリアリーフ”や、世界遺産の熱帯雨林を擁する有名な観光都市として知られています。オーストラリアは南半球のため日本と季節が反対となりますが、緩やかな四季がある気候が特徴です。熱帯モンスーン気候に属しているため1年を通して気温が高く、冬場でも過ごしやすいでしょう。しかし、夏場は天候が崩れがちで雨季の総雨量が2,000mmを超える場合もあります。渡航する際は現地の気候を事前に確認し、季節に合わせた服装や用具を準備しましょう。
このページではケアンズの年間気温や気候の特徴、大気質、アレルギー情報、季節に合わせた最適な服装などについて紹介します。

観光都市ケアンズの特徴とは

ケアンズにはヨーク岬半島の麓に広がる有名な世界遺産“グレートバリアリーフ”があり、年間を通して多くの観光客が訪れます。気候は温暖で最も寒い時期でも17度~26度と過ごしやすく、冬場に観光シーズンのピークを迎えます。また、各国からワーキングホリデーの利用者が多く訪れることでも知られています。観光都市ケアンズの特徴として以下の4つが挙げられます。

  • 自然が豊かで山海のアクティビティが楽しめる
  • 1年中温暖な気候が続く
  • 日本との時差が少なく心身の負担が少ない(日本との時差は1時間)
  • 治安がよく家族旅行にも適している

美しいビーチでの遊泳や熱帯雨林の散策、広大な赤土の大地を見下ろしながらの空中散歩など大自然の中で様々なアクティビティが楽しめます。

ケアンズの季節と天気について

オーストラリアは南半球に位置するため、日本との四季は正反対です。12月から2月に夏を迎え、3月~5月が秋、6月~8月が冬、9月~11月が春に該当します。
ケアンズの夏は気温と湿度が高く、冬は雨量が少なく温暖ですが空気が乾燥するため注意が必要です。日本と同様に四季はありますが、大きく分けて夏(雨季)と冬(乾季)に分類されます。夏は全般的に雨の日が多く、冬は連日乾燥した気候が続くでしょう。年間を通して気温が高いため、季節を問わず快適に過ごせる点も観光都市ケアンズの魅力です。
以下の表はケアンズと日本(東京)の年間平均気温・天気・季節の一覧です。渡航する際は事前に現地の天候を把握しておきましょう。

月別におけるケアンズと日本(東京)の平均気温

 ケアンズ東京
 平均気温(℃)天気季節平均気温(℃)天気季節
1月27.6曇り・雨5.4晴れ
2月27.5曇り・雨6.1晴れ
3月26.8曇り9.4晴れ
4月25.5晴れ14.3晴れ
5月22.5晴れ18.8晴れ
6月22.0晴れ21.9曇り・雨
7月21.5晴れ25.7曇り・雨
8月22.5晴れ26.9晴れ・雨
9月23.4晴れ23.3曇り・雨
10月25.1晴れ18.0晴れ・雨
11月26.5晴れ12.5晴れ
12月27.4曇り7.7晴れ

参考:オーストラリア政府気象庁日本国土交通省・気象庁

夏:12月~2月

1年で最も暑い時期となるのが12月から2月にかけてです。特に1月は気温が上昇し、年間の最高気温を記録する日もあります。夏の最高気温は31度を超え、さらに雨季のため数か月で2,000mm以上の降雨量となることも予想されます。ケアンズの年間総雨量は夏に集中し、突然のスコールに見舞われる場合もありますので雨具の用意をお勧めします。湿度が高く不快指数も上昇するため、体調管理にご注意ください。また、ケアンズの夏は紫外線量が非常に多く、日焼け止めが欠かせません。外出の際は曇りや雨の日でも紫外線対策を行いましょう。

秋:3月~5月

3月から5月は秋に該当し、降雨量が減り夏と比べ晴れの日が多くなります。秋でも気温は高めで、日中の平均気温は22~29度前後の日が多いでしょう。4月に入ると乾季に近づくため、雨量が減り空気が乾燥する傾向にあります。また、南東から強い風が発生し、風速が急激に強くなる日があるため外出の際はご注意ください。
緑豊かなケアンズの秋は各地で紅葉がみられ、週末は美しい景色を求めて自然公園でのハイキングやピクニックが盛んです。秋にケアンズを訪れる場合は、ドライブや様々なレジャーが満喫できるでしょう。

冬:6月~8月

6月から8月にかけてケアンズは冬となります。7月は年間で最も気温が低下しますが、最低気温が10度を下回る日はありません。冬場における日中の平均気温は約22度で、日本の春や秋に近い天候です。朝晩は気温が下がり肌寒さを感じる日もありますが、日中は半袖か長袖1枚で過ごせるでしょう。
冬でも最高気温が30度近くまで上昇する日があるため遊泳を楽しむこともできますが、日暮れと共に気温が下がるため体調管理にご注意ください。なお、ケアンズの冬は乾季のため雨が少なく天候に恵まれますが、空気が非常に乾燥します。うがい薬や保湿化粧水、手軽に羽織れる上着を用意しておくと便利です。

春:9月~11月

9月に入るとケアンズは春を迎え、穏やかで過ごしやすい天候が続きます。11月にかけて気温は次第に上昇し、日中は暑く感じる日も増えてきます。冬と比べ厳しい乾燥や風が強い日は減りますが、朝晩と日中の寒暖差が激しいため体調管理に十分な注意が必要です。春の日中平均気温は約25度で、昼間は30度を超える日もあります。日中は半袖で過ごせますが、朝晩は上着があると便利でしょう。
雨季に入る前は、熱帯雨林の散策とマリンアクティビティの両方を楽しみたい方にお勧めの時期です。

ケアンズの大気質とアレルギーに関する情報

「大気質」とは主に大気汚染の原因となる要素や物質を指し、「大気質量」は該当物質の発生量に応じた指標を表します。大気質量は各地域のオゾンやPM10、PM2.5、二酸化窒素などの発生量を測定し、人体への健康被害に関する安全指標の周知を目的として策定されました。ケアンズにおける大気質レベルは年間を通して良好で、人体への悪影響がある空気汚染と大気質量は非常に少ない傾向にあります。
この章は代表的な大気質の種類と汚染物質(アレルギー物質)について解説します。

オゾン

地表近くにあるオゾンは、「窒素酸化物」と「揮発性有機化合物」が直射日光を受けることで化学反応が起こり発生します。呼吸器疾患の症状を悪化させ、喉の炎症や胸の痛みなどを誘発する恐れがあります。

PM10

PM10は直径10マイクロメートル未満の汚染物質粒子を指します。呼吸によって気道に沈着し、目や喉の炎症、咳、呼吸困難などを引き起こす恐れがあります。喘息を患っている方は悪化するケースもあるため、マスクや治療薬を用いた対策を推奨します。

PM2.5

PM2.5は直径2.5マイクロメートル以下の汚染物質粒子を指します。呼吸することで気道に沈着し、慢性呼吸器疾患などに至る場合があります。特に肺と心臓に影響を与え、長期間の吸引により深刻な健康問題を引き起こす場合があるため十分な注意が必要です。

二酸化窒素(NO2)

二酸化窒素も人体の呼吸器系に悪影響を及ぼす汚染物質の一種です。初期症状は咳が続き進行すると呼吸困難に陥り、治療が必要となるケースもあります。長く吸引することで呼吸器系の感染症などを引き起こすリスクが高まるため、マスク着用などの対策を推奨します。

一酸化炭素(CO)

一酸化炭素は無色無臭のガスで、高濃度の吸引により人体に悪影響を及ぼします。長期間にわたり吸引することで頭痛・吐き気・めまい・嘔吐などが発症し、稀に心臓病を引き起こすこともあるため注意が必要です。なお、換気が不十分な場所での焚火や調理は一酸化炭素が充満する恐れがあります。キャンプなどで火を扱う場合は十分ご注意ください。

ケアンズの天気と季節 雨季と乾季の快適な過ごし方

ケアンズの雨季・乾季に相応しい服装とは

年中温暖なケアンズでは、冬でも日中は薄手の長袖1枚で過ごせます。四季はありますが季節は大きく分けて夏(雨季)・冬(乾季)となります。気温と湿度が上昇する夏は終日半袖で過ごせますが、気温が低下し空気が乾燥する冬は長袖や上着の用意をお勧めします。ケアンズへ訪れる際は、季節に相応しい服装を確認しておきましょう。

雨季:夏・11月~4月

11月から4月にかけてケアンズは夏となり、年間で最も気温が高い時期となります。期間中の最高気温は約31度、最低気温は約22度です。湿度が高く不快指数も上昇するため風通しの良い服装を用意し、こまめに着替えるようにしましょう。夏は終日半袖で過ごせますが、雨季に該当するためスコール(集中豪雨)が頻発します。急な雨に対応できるよう、携帯レインコートや折り畳み傘をご用意ください。また、ケアンズの夏場は非常に紫外線が強いため、曇りや雨の日でも日焼け止めが欠かせません。晴天の日に外出する際はサングラスや帽子のほか、日傘、薄手のストール、タオルの用意をお勧めします。
なお、ビーチへ訪れる場合はサンダルが便利ですが、ハイキングなどで山間部へ訪れる際はトレッキングシューズなどを着用しましょう。

乾季:冬・5月~10月

5月から10月のケアンズは冬に該当します。年間で最も気温が下がる時期となりますが、日中の気温が20度を下回る日はありません。期間中の最高気温は約26度、最低気温は約17度で冬でも温暖な気候が続きます。日中は半袖で過ごせますが、朝晩は気温が低下するため上着や長袖をご用意ください。また、冬場でも陽射しが強く紫外線量が多いため、外出の際は日焼け止めを塗るようにしましょう。
ケアンズの冬は乾季となるため、降雨量が大幅に減り強風に見舞われます。特に海沿いや山間部では強い風が吹くため、レジャーの際は薄手の防寒着などの用意をお勧めします。
なお、ホテルやレストランでは冷房により室内の気温が低く寒さを感じる場合があります。特に夕方以降に外出する際は、冷房対策として少し厚手の上着を用意しておくと便利です。

ケアンズの天気に関するQ&A

冬(乾季)のケアンズは気温が高いと聞きましたが、ウェットスーツは必要ですか?

ケアンズは冬(乾季)でも気温が高く、日中は汗ばむほどの陽気が続きます。ただし、海へ潜水する際はウェットスーツの着用を推奨します。屋外プールを利用する際は、紫外線対策のためラッシュガードの着用がお勧めです。冬場は風が強いため、海やプールから上がった後は寒さを感じる場合があります。体が冷えないよう、濡れても着用できる衣類や大きめのタオルを用意しておきましょう。

「UVインデックス予報」とは何を指していますか?

「UVインデックス」とは、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いをわかりやすく示すために、紫外線の強さを指標化したものです。ケアンズでは年間を通して紫外線が強いため、毎日の天気予報とUVインデックスの確認が日常化しています。レジャーを計画する際はUVインデックス予報を確認し、日焼け止めやサングラスなど紫外線対策をしっかり行いましょう。

ケアンズでのスキューバダイビングやシュノーケーリングに最適な時期はいつですか?

マリンアクティビティに最適な時期は夏(雨季)に該当する12月以降です。夏場の水温は29度前後と暖かく、冷えを感じることなく快適にスキューバダイビングやシュノーケーリングが楽しめます。
夏場は風が穏やかで、波が高くなる日はほとんどありません、海の透明度が高く、より美しい景色を堪能することができるでしょう。

ケアンズへの旅行は10月がベストシーズンと伺いましたがなぜでしょうか?

ケアンズの10月は日本の春に該当します。冬(乾季)の終わりで雨の日が少ないため、観光旅行に最適な時期と言えるでしょう。最高気温は約30度、最低気温は約21度で日中は快適に過ごすことができます。夏(雨季)に近づく11月頃になると次第に雨の日が多くなりますが、気温は10月とほぼ変わりません。
清々しい春を迎えるベストシーズンに、雄大なケアンズの自然に触れてみてはいかがでしょうか。

ケアンズの冬は暖かいと聞きましたが外出の際は上着が必要でしょうか?

ケアンズの冬は6月から8月で、5月から10月は乾季となります。乾季(冬場)は雨季(夏場)と比べ気温は下がりますが、雨の日が少なく天候に恵まれます。ケアンズは冬でも最高気温が25度以上のため、日中に外出する際は上着の必要はありません。ただし、朝晩は気温が低下するため、長袖や手軽に羽織れる上着の用意をお勧めします。なお、冬でも気温が高い日中は海やプールでの遊泳が可能ですが、風が強いため体温の低下にご注意ください。

ケアンズへ旅行する際はETAS(イータス)の事前申請が必要です

日本国籍の方が90日以内の観光旅行などを目的にオーストラリアへ渡航する際は、ETAS(イータス)の事前申請が必須となります。ETAS(イータス)はオーストラリア政府移民局が定める「電子渡航認証制度」で、少なくとも出発3日前までのオンライン手続きを推奨しています。ETAS(イータス)の申請は全てオンラインで行い、申請が承認された方は「渡航認証許可」の通知が届きます。ETAS(イータス)の渡航認証許可を取得していない場合は旅客機への搭乗拒否が予想されますので、渡航前に必ず申請をお願いします。
ETAS(イータス)に関する詳細は「オーストラリア観光ビザのETAS(イータス)とは」をご確認ください。

更新日 : 2022/05/18