クイーンズランド州 新型コロナウイルス対策により国立公園を閉鎖

4月2日、クイーンズランド州政府は新型コロナウイルスの蔓延により州内の死者が増加していると述べ、州境の全面的な封鎖と国立公園の閉鎖を行うと発表しました。

同州のアナスタシア・パラシュチュク首相は、州内の感染者数が増加しているにもかかわらず自宅待機措置を遵守していない市民がいることを指摘し、新型コロナウイルスに関する取り締まりを一層強化すると発表。これにより国立公園では4月3日よりハイキングコース、ピクニックエリア、キャンプ場、遊泳エリア、展望台への一般立ち入りが禁止となります。また州境においては、貨物の運搬や仕事などの理由を除き、原則として入州や越境は認められません。
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https://parks.des.qld.gov.au/covid-19/

首相は会見において「不要不急の外出禁止を含め、今後州民は長期間厳しい規制の下での生活に備える必要がある」と述べ、社会的距離の保持に応じなければクイーンズランド州のビーチを閉鎖する可能性があることも示唆しました。クイーンズランド州の災害コーディネーターであるスティーブ・ゴルシェウスキー氏はこの措置が施行されることを受け、「強制的に州境を閉鎖する事で人々の往来が減少し、感染拡大の抑止が期待できるだろう」と見解を述べています。

パラシュチュク首相は「高齢者の安全を守ることで病院やICUの病床を空け、間接的に多くの人々を救いましょう」と市民に助け合いの協力を呼びかけており、高齢者を救済する施策に取り組んでいます。

こうした流れを受け、クイーンズランド州は単身の高齢者等に向けて「ケアアーミー」と呼ばれるサービスへ参加するよう呼び掛けました。ケアアーミーとは食料品や薬など生活必需品の買い物を代行するサービスのことで、主に高齢者をサポートするボランティアにより構成されています。

現地時間の4月7日現在、オーストラリア国内における新型コロナウイルスの感染者は6,100人を超え、50人の死亡者が確認されています。一方、感染から完治した人の数はオーストラリア全体で1,450人と報告されており、政府は予防に関する正しい知識と自宅待機措置の重要性を呼び掛けています。

参考元 : aap
https://www.aap.com.au/hundreds-breaking-qld-border-restriction/