豪州首相 自立困難な留学生に対し帰国を促す 大学側は留学生の支援を要請

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豪州首相 自立困難な留学生に対し帰国を促す 大学側は留学生の支援を要請

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スコット・モリソン首相は、新型コロナウイルスの感染拡大中に豪州政府が留学生を経済的に支援しない意思を表明しました。モリソン首相は「学生の場合、初年度は自活できることがビザ取得の要件であるため政府は当然それを見込んでいる。自活できないのであれば帰国するという選択肢が望ましい」と述べました。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界中の国々が封鎖され、任意で帰国できないのが現状です。

オーストラリア大学のカトリオーナ・ジャクソン代表は「留学生の多くは不本意にパートタイムの仕事を失っている。留学生たちが必要なサポートを受けられるように政府の支援を求める」と主張しました。

キャンベラ大学の副学長ジェフリー・クリスプ教授は「留学生は我々の大学や社会、経済において多大な貢献を果たしている」と発言。また、同大学が新型コロナウイルスの影響で財政難に直面している学生の支援に取り組んでいることも明らかにしました。

一方、モリソン首相は「豪州にいるバックパッカーであっても、看護師や医師、その他この危機に対応できるスキルを持っている人であれば、ぜひ留まって力を貸して欲しい」と語りました。なお、豪州各地のワーキングホリデーの労働者は国内を移動する前に14日間の自己隔離が求められます。対象者は豪州政府へ自己隔離する旨を申請し、雇用主は契約前に検疫が完了したことを確認する必要があります。モリソン首相は「これは主に都市圏で感染拡大しているウイルスを地方に持ち込まないためであり、自己隔離を徹底することで農村および地域社会の生産者が労働力を確保し、地域社会を新型コロナウイルスの脅威から保護することができる。」と必要な措置であることを強調しました。

参考元 : The Canberra Times
https://www.canberratimes.com.au/story/6710557/international-students-should-go-home-morrison/?cs=14350