クイーンズランド州民 相次ぐ国内線の欠航により240名以上が帰宅困難に

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クイーンズランド州民 相次ぐ国内線の欠航により240名以上が帰宅困難に

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新型コロナウイルスの影響により、現在240名以上のクイーンズランド州民が西オーストラリア州のホテルから帰宅できないと報告されています。

3月下旬にクルーズ船“ヴァスコ・ダ・ガマ号“の乗客が西オーストラリア州フリーマントルで下船し、2週間隔離されることを余儀なくされました。クルーズに参加していた西オーストラリア州民は海岸から約20キロ離れたロットネスト島の山小屋やホステルで、他の州民は市内のホテルに14日間隔離されました。

クルーズ船に乗っていたクイーンズランド州マッカイ在住のノーリーン・ジェンセン氏は、自主隔離期間はイースターの週末には終了していたものの、その後クイーンズランド州に帰るためのフライトを予約することができていないと話しています。ジェンセン氏は「私たちは途方に暮れています。2、3時間おきにフライトの予約を試行しているが帰路の便が確保できません。私たちをここに留めておくだけで西オーストラリア州は何百万ドルもの費用をかけているが、飛行機をチャーターしたり私たちを帰宅させるために動いたりしてくれる人は誰もいないようです」と現在の状況を語りました。

クイーンズランド州保健局はこの問題について西オーストラリア州と交渉中であると説明し、「隔離期間を経た人々が自州に帰宅できるよう、それぞれの州は努力を惜しまず航空会社と交渉する責任がある」と述べました。

また、西オーストラリア州首相のマーク・マクゴーワン氏は国内線のフライトが不足していることに触れた上で「現在、連邦とカンタス航空が協力してこの問題の解決に当たっている。状況を判断し、帰宅困難者のために航空機をチャーターすることも検討している」と述べました。さらに、代替案としてインド洋を往復する飛行ルートやバスの利用も選択肢にあるとした上で「これらの案は全て検討段階だが、できる限り早く市民の帰宅を実現させたい」と述べ、帰宅困難者に対してあらゆる手段を検討していることを明らかにしました。

参考元 : ABC
https://www.abc.net.au/news/2020-04-15/coronavirus-queensland-cruise-ship-passengers-stranded-perth/12144890