シドニー 教会閉鎖措置のなかイースターのミサをオンライン配信

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シドニー 教会閉鎖措置のなかイースターのミサをオンライン配信

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更新日 : 配信日 :

新型コロナウイルスによる閉鎖措置のさなかにシドニーで行われた2020年のイースターは、無人の教会で行うミサの様子をオンライン配信するというかつてない試みになりました。

オーストラリア政府は新型コロナウイルスの感染拡大防止措置として礼拝所の一般公開を禁じており、数人の聖職者ならびにストリーミングサービス関係者以外の参加を認めないとして、イースター期間中の外出を控えるよう市民に強く要請していました。それを受けて、教会側はミサに足を運ぶことのできない市民のために祈りの場を提供する方法として、ミサのストリーミング配信を決定したとのことです。

シドニーにあるセントメアリー大聖堂のアンソニー・フィッシャー大司教は当日配信されたミサの中で、「私たちは弱く、お互い支え合う必要性をこれまでになく感じている」とし、「物理的に距離をとる必要があるとはいえ、社会的、感情的、精神的に距離を置かないように注意しなければならない」とテクノロジーが精神的孤立を避ける一助となっていると語りました。

同じくシドニーのローマカトリック大司教区で補助司教を務めるリチャード・アンバース司教はSBSニュースの取材に対し、「私たちはお互いがどれだけ必要かを理解しており、このパンデミックの収束後にある祝福を心待ちにしています」とコミュニティの結束とその精神の健在に自信をのぞかせました。

また、オーストラリアに限らず世界中の多くの教会がイースターを祝ってミサをストリーミング配信しました。バチカン市国のサンピエトロ大聖堂では、教皇フランシスが第二次世界大戦後の寛容な相互協力による復興を例にとり、「今私たちが成さなければならないのは壁を作り攻撃するのではなく世界に目を向け思い合って手を差し伸べることだ。」と語り祈りを捧げました。

参考元 : SBS NEWS
https://www.sbs.com.au/news/australians-observe-easter-mass-at-home-after-coronavirus-moves-services-online