南オーストラリア州アデレード 閑散とした街を飛び回るカンガルーを目撃

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南オーストラリア州アデレード 閑散とした街を飛び回るカンガルーを目撃

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新型コロナウイルスが世界的に流行する中で人間は自宅待機を余儀なくされていますが、野生動物たちは人里に姿を表しつつあります。

4月19日、南オーストリア州都のアデレード中心部で閑散とした大通りをカンガルーが悠然と通り過ぎていく様子が目撃されました。南オーストラリア警察のTwitterにはカンガルーの姿を収めた動画とともに、「当局は今朝、アデレードの中心部を飛び回る灰色の毛皮を着た容疑者を追跡した。容疑者は最終的に徒歩でウェストパークランドへ向かっていった」とユーモアのある一文が投稿されています。

アデレードは人口120万人以上を誇る都市ですが、都会に野生動物が引き寄せられたのは封鎖措置で街に人の姿が消えてしまったためだろうと州警察の広報担当は述べています。オーストラリアでは現在、食料品の購入や医療施設の利用など必要最低限の外出のみが認められています。また3人以上での集会が禁止され、公園をはじめとする屋外の公共施設の多くが閉鎖されています。

こうした措置はオーストラリアのみならず世界中の国々で講じられているため、各地の都市部では人の姿がほとんど見られません。今回と同じような例が3月下旬に英国ウェールズでも報告されており、普段丘の上に住んでいるヤギたちが町中に現れるという姿が話題になりました。

一方、遠く離れたタイのプーケットではビーチで見つかったウミガメの巣の数がここ20年間で最も多かったと発表されました。プーケットはタイで最も人気のある島のひとつですが現在は封鎖措置により観光客の姿は見られず、多くの施設が利用できなくなっています。現地の保護団体で活動しているカノクワン・ホムチャアイ氏は、「タイで3月から実施されている封鎖措置によって海洋生物は人間の干渉を受けない環境となりました。ウミガメだけでなく他の種にとっても長期的にプラスの影響があるでしょう」と話しました。

このように新型コロナウイルスによる影響は世界中に波及し、自然界に生きる野生動物たちにも及んでいます。

参考元 : CNN travel
https://edition.cnn.com/2020/04/20/world/animals-lockdown-coronavirus-intl-hnk-scli/index.html