南オーストラリア州 6月8日のクイーンズバースデーに限り店舗の営業を許可

南オーストラリア州では6月8日のクイーンズバースデーの祝日に限り、店舗の営業規制を緩和することを発表しました。これまで都市部の一部地域の店舗のみ営業が許可されていましたが、6月8日に限り州全域の店舗で規模に関係なく午前9時から午後21時まで営業が可能となります。

ロブ・ルーカス州財務大臣は週末の5月9日と10日に郊外のショッピングセンターが混雑したことを鑑み、社会的距離の保持を遵守することが重要であることを改めて強調しました。そのうえで、「南オーストラリア州保健当局が一貫して強調しているのは店舗の営業時間延長の重要性だ。店舗の営業時間が延長できれば店舗内の人口密度が下がり、社会的距離の確保も容易になるだろう」と述べています。

6月8日の営業許可は5月12日に州の新型コロナウイルス新規感染者数が0人であるという報告を受けて判断されました。州内の症例数は現在入院を続けている1例のみと報告されています。同州では5月11日より一度に10人以下の来客を条件に飲食店の営業再開を許可しましたが、アルコールの提供は認めていません。しかし、クイーンズバースデーである6月8日はこの上限を20人まで引き上げ、アルコールの提供とパブの営業も許可するとしています。

スティーブン・マーシャル州首相はこれらの規制緩和の取り組みはサービス業界を存続させるためだとしたうえで、「今回の規制緩和は小さな一歩ではあるが、経済の回復に向けた重要な布石だ」と述べ、着実な経済再開を目指す方針を明らかにしました。

参考元 : The Canberra Times
https://www.canberratimes.com.au/story/6753319/sa-to-boost-june-holiday-weekend-shopping/?cs=14264