オーストラリアの映画館チェーン 7月2日からの営業再開を発表

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オーストラリアの映画館チェーン 7月2日からの営業再開を発表

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オーストラリアの”パレス・シネマ”は新型コロナウイルスの影響で全国の映画館が閉鎖されて以来、国内の映画館チェーンとして初めて再開を発表。感染予防策を講じたうえで7月2日から営業を再開します。

パレス・シネマはシドニーやメルボルン、ブリスベンなどの主要都市に180以上の映画館を擁する大手映画チェーンです。他の大手チェーンがクリストファー・ノーランの最新作”TENET”の上映に合わせて7月16日頃の再開を目指していますが、それに先駆けて営業を開始する予定です。

先月末、ビクトリア州では1スクリーンにつき最大50人の制限を設けたうえで6月22日から映画館の営業が許可されると発表。パレス・シネマの最高責任者であるベンジャミン・ゼコラ氏は、他州もビクトリア州の方針に追従すると見越して7月2日の再開を決定しました。

パレス・シネマでは感染予防対策としてチケットのオンライン販売や非接触型決済の利用、ロビーの人数制限、入り口での消毒液の設置などを実施する計画を立案。また、社会的距離の保持を徹底するため1スクリーンあたりの定員を全体の20~35%程度に削減します。さらに1スクリーンにつき1日通常6回の上映を行うところ、再開直後は消毒を含む大規模な清掃にかかる時間を考慮し3回の上映に留めるとしています。

ゼコラ氏は営業再開にあたり、「過去の作品やオンラインで視聴できる作品を上映するのは魅力的なことではありません」と話し、新作をラインナップする意向を示しました。また困窮する映画館の現状について、「政府からの雇用維持助成金が廃止されれば存続できなくなる映画館も出てくるでしょう」と言及。連邦政府に対し雇用維持助成金を6ヶ月間延長するよう要請するとともに、州政府にも家賃補助を継続するよう求めました。

参考元 : The Sydney Morning Herald
https://www.smh.com.au/culture/movies/cinema-chain-sets-reopening-date-two-thirds-of-seats-to-be-vacant-20200527-p54wuc.html