感染者が急増するビクトリア州 災害事態宣言を発令

Menu

感染者が急増するビクトリア州 災害事態宣言を発令

  • ビクトリア州
  • 新型コロナウイルス
  • 災害事態宣言
  • 規制強化

更新日 : 配信日 :

ビクトリア州は新型コロナウイルスの感染者が急増していることから州政府は災害事態宣言を発令し、メルボルン地域へ新たな外出制限を設けました。

オーストラリアは他国と比較しても新型コロナウイルスの症例数は少なくウイルスの抑制に成功している国の一つですが、国内で2番目に人口が多い州であるビクトリア州においては新規感染者が増加。ここ数週間のうちに発生した国内の新規感染者の大半がビクトリア州での症例であることが報告されており、同州における症例数は8月4日の時点で11,900件に達しました。

ビクトリア州のメルボルン地域では8月より外出制限を施行。対象地域の居住者は20時~翌日5時までの外出が禁止されました。ただし、仕事および医療・介護を目的した外出の場合は例外としています。また、州政府は日中の外出時にも制限を設けるとし、外出は自宅から5km圏内での運動や生活必需品の買い出しに限り許可すると発表。屋外で運動を行う場合は一度につき1時間以内、買い出しは一世帯につき一名で外出することなどを条件としています。ダニエル・アンドリュース州首相は新たな制限措置の施行に伴い警察に追加の権限を与えることも発表しており、違反者に対する取り締まりを更に強化する方針です。

州首相はビクトリア州の感染率は感染経路が不明なケースを含めてあまりにも高いと語り、「現在のペースでは感染者数が減るのは数カ月先だと言われていますが、状況は一刻も早く改善されるべきです」と州内の感染状況を危惧しました。同氏は記者に対して「私たちは感染を抑えるためにさらに努力しなければなりません。それが感染拡大を防ぐ唯一の方法です」とコメントし、メルボルン地域に施行した外出制限は少なくとも9月13日まで継続することも明らかにしました。

参考元 : BBC
https://www.bbc.com/news/world-australia-53627038