オーストラリア医師会 ニューサウスウェールズ州民へマスクの常時着用を奨励

現在、ニューサウスウェールズ州は社会的距離の確保が困難である場合や対面での接客を行う従業員、クラスターが発生した地域の近辺に居住している方などへマスクを着用するよう求めていますが、義務化には至っていません。しかし、オーストラリア医師会は州政府が提示しているガイドラインの内容に関わらず、公共の場では常にマスクを着用するよう市民に奨励しています。
ニューサウスウェールズ州では若年層の感染者が立て続けに確認されており、グラディス・ベジクリアン州首相は州内が危険な感染状況であるとして「出かける際に訪れる場所の数を変更してみてください」と外出を控えるよう若者を中心に呼びかけています。同州では8月5日に感染が確認された20代男性が2,500人以上の観戦者が集まるフットボールの試合会場や州内のホテル、レストラン、クラブなど複数の施設を訪れていたことが明らかになりました。数多くの接触者が発生する事態となった為、州政府は感染者が滞在していた施設や店舗名および時間帯を公表。感染者と同じ時間帯に滞在していた人へ14日間の自己隔離を求めるとともに無症状であっても必ず検査を受けるよう指示しています。
州内の感染状況からオーストラリア医師会のマクマレン博士は「州政府は感染を広げないために市民へ“正しい対応”を行うよう求めてきましたが、状況は改善に向かっているとは言えません」とコメント。同氏はニューサウスウェールズ州の感染者が減少するにはまだ時間がかかると語り、オーストラリア医師会は州政府へより強力な制限措置を設けるよう要請を続けると表明しました。

参考元 : SBSNews
https://www.sbs.com.au/news/australian-medical-association-urges-nsw-residents-to-wear-face-masks-at-all-times