フィリップ島に上陸するペンギンの群れに77万人が夢中に

オーストラリアのビクトリア州に位置するフィリップ島で繁殖シーズンを迎えた900羽のペンギンがバス海峡から上陸する姿が観測されました。フィリップ島自然公園はスタッフによる解説を交えながら上陸の様子をFacebookとYouTubeでストリーミング配信を行い、77万人以上の視聴者がペンギンたちの姿に夢中になりました。
フィリップ島自然公園の最高責任者キャサリン・バスターフィールド氏は「SNSで家族で配信を眺めている写真などを見かけ、このような困難な時期に笑顔を届けられるのは素晴らしいことです」と配信の成功を喜びました。現在、フィリップ島自然公園は他の観光事業者と同様に新型コロナウイルスの影響を受けて収益が減少している状況下にありますが、バスターフィールド氏は政府からの支援金のおかげでスタッフを解雇する必要はなかったと語りました。今後もペンギンの配信は無料で行われますが、視聴者はリンクを介して自然公園へ寄付をすることが可能です。
フィリップ島自然公園以外にもビクトリア州で野生動物を管理している施設ではロックダウン中の市民の息抜きとなるような映像配信を行っています。メルボルン動物園では“自宅での動物たち”と銘打って動物たちのライブカメラ映像を配信したり、シーライフ・メルボルン水族館では魚たちへの給餌の様子を配信。また、同水族館では“スローTV”と名付けてサメやエイなどの海洋生物が悠々と泳ぐ姿を撮影した映像のほか、クラゲの映像を眺めながら瞑想を行うことが出来る“マリンマインドフルネス”という新しいオンラインプログラムの配信もスタートしました。

参考元 : THE AGE
https://www.theage.com.au/national/victoria/more-than-770-000-people-tune-into-phillip-island-penguin-parade-20200826-p55pdf.html