西オーストラリア州がニューサウスウェールズ州との州境制限を強化

西オーストラリア州政府はニューサウスウェールズ州シドニーで新型コロナウイルスの感染者が増加していることから、同州に対する州境制限を強化しました。これまで西オーストラリア州ではニューサウスウェールズ州を低感染リスク地域に定めていましたが、現地時間の12月20日より中感染リスク地域へ変更。ニューサウスウェールズ州からの入州は本措置の免除対象である一部の官僚や軍人、トラック運転手などのエッセンシャルワーカーに限り許可し、それ以外の渡航者は原則として禁止されます。なお、親族の介護目的での渡航など“思いやりのある理由”がある場合は例外的に入州が認められることもありますが、西オーストラリア州のマーク・マッゴーワン州首相は「免除対象者以外の方が訪れるのは非常に難しいでしょう」と承認の可能性が低いことを明らかにしました。
州首相は会見で、クリスマス直前に本措置を施行しなければならないということが非常に残念だと語る一方、「現在の状況下では新型コロナウイルスが州内で発生する可能性があまりにも高すぎます」とコメント。「私には市民に対する責任があり、州内の安全を守るにはこの決定を下す必要がありました」と州境制限の強化に至った経緯を説明しました。
また、西オーストラリア州政府は本件と併せて市民に対し、ニューサウスウェールズ州への渡航を避けるよう呼びかけています。現在、西オーストラリア州では州内を感染源とした新たな感染者は250日以上確認されていません。マッゴーワン州首相は「この状況を保ち人々の健康と仕事を守るため、感染リスクが高い地域への移動を避けてください」と述べ、感染拡大防止に努めるよう市民に協力を仰ぎました。

参考元 : abc news
https://www.abc.net.au/news/2020-12-19/wa-reinstates-hard-border-with-nsw-due-to-sydney-coronavirus/13001124