ニューサウスウェールズ州 検査数が増加するまでマスク着用義務を継続予定

ニューサウスウェールズ州のグラディス・ベジクリアン州首相は会見で、新型コロナウイルスの検査数が増加するまでマスク着用義務を継続する方針であると明らかにしました。現在、ニューサウスウェールズ州ではショッピングセンターなどの屋内公共スペースでマスク着用を義務付けています。12歳以下の子供や着用が困難な方は免除されますが、違反者には200オーストラリアドルの罰金をその場で徴収しています。

同州では新規感染者の発生が続いており、現地時間の1月16日にはベララ周辺で6人の感染が確認されました。州政府は感染拡大防止策として、新型コロナウイルスの検査を1日20,000件実施することを目標に掲げていますが、実際に行われた検査数は1日あたり12,700件程と目標数を大きく下回っています。ベジクリアン州首相は全ての州民が制限の緩和を望んでいるはずだと語ったうえで、「より多くの人々が検査を受診し検査数が増えれば、州内の制限をさらに緩和することができます」と検査への協力を市民に強く訴えました。ニューサウスウェールズ州の最高医療責任者であるケリー・チャント博士は、感染者が確認されているベララ、バンクタウン、リドコム、ウェントワースビル、オーバーンの居住者は特に検査を受けるべきであるとコメントしています。

また、ニューサウスウェールズ州保健局では州内感染のほかにグレンビル処理場の下水から新型コロナウイルスを検出したことも発表しています。本件についてチャント博士は「グレンビル処理場は郊外の非常に広い範囲からの下水を処理しています」と述べ、対象地域を保健局公式サイトで公開しているとアナウンスしました。同氏は「我々が公開した対象地域に住む方は、感染の症状がごく僅かな場合でも検査を受けてください」と市民に呼びかけています。

参考元 : news.com.au
https://www.news.com.au/lifestyle/health/health-problems/six-new-local-covid-cases-in-nsw/news-story/47c5f391ab07bd36edf578c004b86b4b